スズキの津田紘社長は、米GMと共同開発した軽の燃料電池車である『MRワゴン-FCV』が10日に国土交通相の認定を受け、公道試験に入ったことを明らかにした。軽の燃料電池車としては、今年2月に始めたダイハツ工業のの『MOVE FCV−K−2』に次いでの公道試験となる。
スズキの同FCVは、GMの燃料電池スタックを採用した水素直接供給型で、2次バッテリーを使用しないシリーズ型。駆動モーターはスズキが開発した。シンプルな機構としたため、4人乗りでラゲージスペースも確保している。
津田社長は、「燃料電池車では世界最小のパッケージング。当社の小さい車づくりの技術を生かした」と、胸を張っている。市販のMRワゴンをベースにすることで充分な室内空間を確保した。津田社長は「コストダウンは当然だが、一層の軽量化も進めたい」と、将来の市販化への課題も述べた。