【東京ショー2003速報】学生が作り上げた、世界の『エリーカ』秘話

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京ショー2003速報】学生が作り上げた、世界の『エリーカ』秘話
【東京ショー2003速報】学生が作り上げた、世界の『エリーカ』秘話 全 3 枚 拡大写真

慶應義塾大学環境情報学部の電気自動車研究室(清水浩教授)の学生が中心となって作り上げた、産学連携の電気自動車『エリーカ』に世界の熱い視線が注がれている。同車は前身の『KAZ』を更にリファインしたもので、指向はまさに世界最高水準だ。

エリーカは、リチウムイオンバッテリーの搭載位置を工夫することにより、KAZに比べより一層のボディー剛性の向上、低重心化を実現させている。現在、セダン系電気自動車の世界最高速となる400km/hを設計速度とするタイプ、ガソリンエンジンにも匹敵する加速度0.8Gを達成するタイプの2モデルの開発が進められ、目下研究中だ。

学生総代表の同研究室修士課程2年・日吉達也さんによると、今回エリーカの開発にあたって強調すべきことは、全てを学生が主体となって開発したことだという。開発は主にフレーム設計に携わったが、特に苦労した点は、毎週1回、企業とのミーティングで結果を出すための準備だったという。

また、同研究室修士課程1年の田村大士さんは、「従来の電気自動車に対する、小さくて、非力なイメージを払拭し、世界に対し新たなものを提示したかった。研究室では、環境・エネルギー・事故・渋滞を問題意識に掲げ、エリーカがこれらの問題を解決するよう日夜研究に励んだ。自分たちが日本はもとより世界のこれからの自動車産業のイニシアティブを取ります。自動車会社には負けません」とその意気込みを熱く語ってくれた。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  4. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  5. マツダ『CX-5』新型、欧州からデビュー…ラインナップ最量販のクロスオーバーSUV[詳細画像]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る