【発進! トラック中型免許】その2---政官業の利害が一致

自動車 社会 社会

トラック業界は以前から、普通免許で運転できる車両の総重量(GVW)の上限を10トンに緩和するよう要望していた。中型免許は、自民党のトラック議員連盟も実現を働きかけており、トラック業界にとっては“既定路線”と言える。

警察庁は新制度移行への経過措置として「すでに普通免許を持っているドライバーは8トン未満のトラックを運転できる(新たに普通免許を取得した人は5トン未満)」、「すでに普通免許を持っているドライバーが中間免許を取得する場合は実技試験だけとする」---などを検討中。このため、すでに普通免許を持つドライバーは簡単な試験だけで11トン車まで運転できることになり、トラックの大型化が進む、という読みだ。

一方の警察庁にとっても、少子化で入校者が減る一方の教習所に新たな“飯のタネ”を提供することになり、地元警察署などの天下り先を確保できる。政官業の利害が一致し、めでたく中型免許の誕生となったわけだ。しかし、トラック業界には、さらなる“野望”がある。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. まるでスポーツカー、アキュラの新型SUV『RSX』世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る