東名高速でのJRバス逆走、会社は事実の把握に手間取る

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5日午後、静岡県内の東名高速・吉田インターチェンジ(IC)で、上り線の進入路をJR東海バスの路線高速バス車両が逆走した問題で、同社は6日に会見を開き、幹部が謝罪するとともに、バス停通過時の社内規定などを明らかにした。

JR東海バスによると、本来停車すべきバス停を誤って通過した際には次のバス停、もしくはサービスエリアやパーキングエリアまでバスを進行させ、その後の指示を仰ぐことになっている。通常であれば逆方向へ向かうバスへの便宜的乗車を認めたり、あるいは他の交通機関、タクシーなどでの送還を想定しているという。

また、このようなミスが発生した場合には、バスに備え付けられた自動車電話を使い、会社へ連絡することになっているが、今回のトラブルを起こした運転手は会社への連絡も怠り、その後も運行を継続させた。会社側が逆走のトラブルを把握したのは静岡県警からの照会があった時点で、運転手からの報告は営業所への帰着後だったようだ。

JR東海バスでは昨年7月に起きた飲酒運転事故以来、全社を挙げて体質改善を実施している最中に起きたトラブルだけに、同社では「運転手への個人面談を行い、どうして逆走しようという心理に至ったのかなどを確かめるとともに、改めて乗務員に対しての指導を強化したい」と説明している。

《石田真一》

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