フランス人がスピード違反監視カメラを嫌う理由

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フランスでは、今月より、スピード違反を監視する無人カメラの設置を開始した。しかし10日もたたないうちに、そのうちの1台が何者かによって破壊されてしまった、と英『タイムズ』紙が報じている。フランス人は、無人カメラがお気に召さないようだ。

違反取り締まりの無人カメラは、フランス以外のヨーロッパの国では、とっくの昔に導入されている。しかし、フランスでは、シラク大統領の肝いりで、今月に入って、ようやく最初の導入が開始されたばかりだ。

過去に、無人ではなく、警察官が操作する監視カメラを導入したこともあったが、助手席に座っている人物まで写ってしまうことが問題になったことがある。正式な夫婦以外に、パートナーがいるのが当たり前のフランスだが、それがいちいち写真に撮られてはたまらない、というのがフランス人の本音のようだ。

今回の無人カメラ導入も、プライバシーの侵害、欧州人権規約の違反と息巻く反対派もいるほどだ。

とはいえ、フランスの2001年の自動車事故による死者数は、約8000人と欧州一。シラク大統領は、この死者数を半減させるのが目標で、そのためには多少のプライバシー侵害もやむを得ないと考えているようだ。

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