MGローバーの再建に暗雲

自動車 ビジネス 企業動向
MGローバーの再建に暗雲
MGローバーの再建に暗雲 全 1 枚 拡大写真

イギリスのバーンミンガムに工場のあるカーメーカー、MGローバーが揺れている。同社は、2002年に9500万ポンド(177億円)の赤字を計上したにも関わらず、経営陣向けの年金には1295万ポンド(24億円)もの資金が追加されていたことが発覚し、労働者やバーミンガム市民の怒りを買っている。

MGローバーは、閉鎖の危機にあった2000年に、フェニックス・コンソーシアムが、BMWからわずか10ポンド(1860円)で買い取り、再建への道筋をつけた。この時は、バーミンガム市民も、フェニックスの経営陣を大いに称えた。

しかし、最近になって、同社の労働者の年金基金が、7300万ポンド(136億円)もの欠損を抱えているにもかかわらず、経営陣向けの年金基金には、1295万ポンド(24億円)もの資金を追加していたことが発覚した。

また、利益を生んでいるリース事業などが、赤字の自動車部門から分離されていることもわかり、赤字部門を切り捨てる布石ではないのか、との疑念を呼んでいる。2000年の買収時には、英雄のように称えられた経営陣だが、労働者や市民からの批判に加えて、経営陣同士の内紛説も伝えられており、再建に暗雲がたれ込めている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  3. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る