「ミラーが当たった」と言いがかり付けられ、ナイフで刺す

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兵庫県警は2日、交通トラブルを発端とした口論の末に男性1人を殺害したとして20歳の男を殺人容疑で逮捕した。男は男性をナイフで刺したことについては認めているが、取調べに対して「殺すつもりは無かった」と供述しているという。

兵庫県警・有馬署の調べによると、事件が起きたのは今年10月29日の午前0時15分ごろとみられる。神戸市北区西大池1丁目付近の路上を通りがかった人から「路上で男性2人が血まみれになって倒れている」との119番通報が寄せられた。

2人はすぐに病院に搬送されたが、35歳の男性が出血性ショックが原因で死亡。45歳の男性は全治1〜2週間の軽傷を負った。2人とも鋭利な刃物で刺されたとみられ、死亡した男性の傷は心臓にまで達していた。

現場近くでは死傷したとみられる男性2人が路上にクルマを止め、別のクルマに乗った若い男性と口論している様子が別の通行人によって目撃されていた。このことから警察では交通トラブルを巡る口論が殺人事件に発展したものと判断。殺人容疑で現場から逃走した男の行方を追っていた。

現場付近で聞き込み捜査を続けた結果、近くに住む女性宅へ頻繁に訪れる男の容姿が容疑者に酷似していることがわかった。また、この男が使っているクルマは、男性同士が口論している際に近くへ駐車されていた車種と同一ということもわかった。

このため、警察では任意で事情を聞いていたが、男がナイフで男性を刺したことを認めたため、殺人容疑で逮捕した。

取り調べに対し、男は「クルマで15分間ほど追跡され、信号待ちの際にミラーが当たった、俺の近くを猛スピードで通過したと言いがかりをつけられた。怖くなったのでナイフを取り出した。殺すつもりは無かった」などと話しているという。

警察では男の取り調べを進め、今後はもう1人の被害者に対する殺人未遂容疑でも調べを進める方針だ。

《石田真一》

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