3日未明、大阪府寝屋川市で、男数人によるケンカの現場にクルマで通りがかった男性が車外に引きずり出されて暴行を受け、右手などを骨折する重傷を負った。
また、元々このケンカの当事者だったとみられる男性が意識不明の重体となっている。警察では双方とも交通トラブルを発端とする事件とみている。
大阪府警・寝屋川署の調べによると、事件が起きたのは3日の午前0時5分ごろ。寝屋川市高柳7丁目付近の市道上でケンカしていた数人の男に対し、クルマで通ろうとした53歳の男性がクラクションを鳴らし、「通らせてくれ」と注意したと。
すると、そのうちの2〜3人がクルマに駆け寄り、「誰に向かって言っているんだ」などと言いがかりを付けながら男性をクルマから引きずり下ろそうとした。男性は抵抗したが、金属製の特殊警棒のようなもので右手首付近を思い切り叩かれ、痛みに耐えかねて路上にうずくまったところ、殴る蹴るの暴行を受けた。
また、元から暴行を受けていたとみられ、路上に倒れていた別の男性についてはさらに激しく暴行が加えられており、頭を特殊警棒で数度殴られるなどしていたという。
男たちは数分に渡って暴行を加えた後に逃走したが、男性は右手首付近を骨折し、体の数カ所を打撲するなど全治2カ月程度の重傷を負った。路上に倒れていた男性も病院に収容されたが、こちらは頭に受けた傷が原因で意識不明の重体となっている。
目撃者の話によると、路上に倒れていた男性は路上駐車していたクルマに阻まれて通行できなくなり、クラクションを鳴らしたところ、近くの店から飛び出してきた数人の男から暴行を受けたという。右手首を負傷した男性はこの直後に現場を通りがかっており、先の男性の仲間であると間違えられたようだという。
警察では交通トラブルを起因とする暴行事件と断定。逃げた男たちを殺人未遂容疑で追っている。