アメリカでは現在も飛行船による宣伝が盛んに行われている。ところが、3日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で、タイヤメーカー・グッドイヤーの宣伝用飛行船が墜落。あわや、という事態となった。
幸い、一気に墜落したのではなく、徐々にガスを失って減速下降したため、最後は駐車中のトラックにかぶさるように落下した。乗っていたカメラマンが膝を負傷したものの、重傷者や死亡者が出なかったのは不幸中の幸い。
関係者の話によると、飛行船は着地直前だったが、地上のクルーが受け入れの体制を整えられなかったため、一旦上昇して旋回しようとしていた。しかしすでにガスが抜け始めており、充分なパワーが残されていなかったという。
グッドイヤーでは、事故原因などの徹底究明を警察などと共に行う、と発表している。グッドイヤーはこのほかに2機の飛行船を所有、アメリカ各地で宣伝や撮影などのために飛ばせているが、今回のような事故は初めてだという。