マツダは9日、商用バン・トラック『ボンゴ』に新開発ディーゼルエンジンを搭載するなど、一部改良を行い、同日から発売する、と発表した。
同クラスのディーゼル商用車としては初めてDPF(ディーゼル微粒子除去装置)を装着し、2003年新短期排出ガス規制に対応するとともに、自動車NOx・PM法への適合を図った。
新開発エンジンは、『アテンザ』の欧州向け車に搭載しているディーゼルエンジン『MZR-CD』エンジンをベースに、商用車用に改良を行うとともに、自社開発のDPFを組み合わせた。
エンジンは、燃料噴射圧力を従来に比べ6倍の180メガパスカルに高め燃焼効率をアップさせながら、クールドEGR(排気ガス再循環)を導入し、NOx(窒素酸化物)の排出量を大幅に削減した。
DPFは、酸化触媒とDPFを組み合わせた触媒担持型DPFを採用した。セラミックス製フィルターによりPMを捕集、溜まったPMは一定以上の量に達すると、自動的に燃焼(酸化)し処理できるようにした。これにより、従来型のボンゴにくらべ、PM排出量を約80%低減した。