タンクローリーの爆発事故で不正軽油の密造プラントが壊滅

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16日午後、北海道北広島市内の牧場で、倉庫に設置されていた燃料タンクに給油中のタンクローリー車が爆発。作業中の1人が焼死した事故について、北海道警は17日、炎上した倉庫が不正軽油の密造プラントだった可能性が高いことを明らかにした。

北海道警・(札幌)厚別署の調べによると、問題の爆発事故は16日の午後6時15分ごろに発生している。北広島市北の里付近にある牧場内の倉庫で、この倉庫に設置されていた燃料タンクに灯油を補充していたタンクローリー車に何らかの火が引火。燃料タンクとタンクローリーの双方が爆発・炎上した。

タンクローリーの運転手は引火に気づいて逃げ出したが、燃料タンクの上で作業していた40歳代とみられる男性が焼死。その後に発生した火災で倉庫も全焼した。

翌17日に警察と消防が現場検証を行ったところ、現場となった倉庫からは複数の燃料タンクがみつかったが、火元と思われる場所からは液体を撹拌する装置が発見された。

この装置には二つのタンクから配管が接続され、混ぜ合わせたものは別のタンクに収まるようになっていた。貯蔵のみを行うタンクは他にもあったが、中身の分析には多少の時間を要するという。

タンクローリー車の運転手は警察の取り調べに対し、「灯油と重油のタンクがあった」と供述していることから、警察では爆発した倉庫にはA重油と灯油を混ぜ合わせ、不正軽油を密造するプラントだった可能性が高いと判断。

この倉庫を死亡した男に貸していた牧場主からも事情を聞き、ここで製造された不正軽油がどのようなルートで販売されてしたのかなど、全容解明を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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