パワーアップは違法改造---石川県警がチューニング・ショップ摘発

自動車 社会 社会

石川県警は18日、違法競争型暴走族(いわゆる走り屋、ドリフト族)が使うクルマを不正に改造したとして、野々市町内でチューニングショップを経営する36歳の男を道路運送車両法違反(不正改造)容疑で逮捕。法人としてのショップと、男性従業員2人についても同容疑で書類送検した。

石川県警・交通指導課、同・金沢中署によると、今回逮捕されたのは野々市町内でチューニングショップを経営する36歳の男。

調べによると、この男が経営するチューニングショップでは、今年3月から10月にかけての間、客の要望に従い、持ち込まれたクルマのエンジンに手を加え、過度のパワーアップを図るなど、保安基準に不適合となる違法な改造を施した疑いが持たれている。

また、このショップは国土交通省・北陸信越運輸局から自動車分解整備事業の認証を受けていないにも関わらず、同期間中に持ち込まれたクルマ7台に対してブレーキやクラッチの分解整備を実施していた疑いもある。

県警ではこのショップが改造を手掛けたクルマ数台を摘発し、所有者から聴取を行った結果として「違法な改造が暴走行為を助長している疑いがある」と判断。改正道路運送車両法で禁止された不法改造を行っていたとして摘発している。

同法は今年4月から施行されたが、同容疑によってチューニングショップが立件されるのは全国で初めてのケース。

逮捕された男や、2人の従業員は違法改造の事実を全面的に認めており、警察では押収した書類などから違法改造の実態を解明するとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. マツダ、クーペコンセプトと新型『CX-5』初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  5. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る