酒気帯び運転で逮捕、放火容疑者だった…館山

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千葉県警は18日、同日早朝に館山市内の市道で飲酒運転を行ったとして道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した40歳の男が、同市内で発生し、4人が焼死した放火事件など、連続5件の放火に関わっていた可能性があることを明らかにした。

千葉県警・館山署の調べによると、この男は18日の午前6時ごろ、館山市船形付近の市道を普通トラックで走行しているところを発見された。左右にふらつきながら走るなど、飲酒運転を行うドライバーに特徴的な挙動だったことからアルコール検知を実施したところ、呼気から酒気帯び相当量のアルコールを検出した。

署員がパトカー車内で事情を聞いていたところ、男の着衣に焼け焦げたような痕があり、さらには体からも火災現場特有の焦げ臭い匂いが漂っていることに気がついた。

同日の午前3時ごろから市内で連続放火が相次ぎ、同3時30分ごろに館山市八幡で発生した火災では住民4人が焼死していることから、署員が「まさか火は着けていないよね?」と確認したところ、男は「むしゃくしゃして、人気が無い4カ所の建物にあったダンボールなどに火を着けた」と放火をほのめかす供述を行った。

このため、署員は容疑が確定している道交法違反で男を現行犯逮捕し、放火を行った容疑での取り調べも行うため館山署に連行。男は現住建造物等放火などの疑いでも聴取を受けている。

男が酒気帯び運転で逮捕された場所と、4人が死亡した火災の現場は同じ市道でつながっており、他に発生した4件についても比較的近い場所にある。その後、男は4件について犯行をほぼ認めたが、死者が出た1件については容疑を否認しているという。
 
警察では引き続き男の聴取を進めていく方針だが、男を発見した地域課では「ただの飲酒運転だと思っていたのに…」と驚いている。

《石田真一》

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