21日未明、愛知県稲沢市内の市道で53歳の男性が運転するクルマの前に若い女性が突然飛び出し、男性が驚いて急停止したところ、周囲から現れた男たちに鉄パイプなどでクルマを破壊され、現金を奪われるという事件が起きた。
男性自身もバールのようなもので殴られ軽傷を負った。警察では強盗致傷容疑で逃げたグループの行方を追っている。
愛知県警・稲沢署の調べによると、事件が起きたのは21日の午前3時35分ごろだという。稲沢市松下1丁目付近の市道を53歳の男性がクルマに乗って走行していたところ、前方に若い女性が突然飛び出し、立ちはだかった。
男性は驚いて急ブレーキを掛けたが、その直後に周囲に隠れていた若い男3人が現れ、鉄パイプや金属バットで車体や窓ガラスを激しく叩いた。このうちの1人は車内に入り、男性の頭をバールのようなもので数回殴打し、さらには「カネを出せ」と脅した。
男性は当初拒否していたが、フロントガラスを割った男がさらに危害を加えるような言動を行ったため、男性は怖くなって持っていた現金5万円を手渡した。男たちは現金を奪うと女を連れ、その場から走り去ったという。
警察では強盗致傷事件として捜査しているが、道路に飛び出してきた女、襲撃した男ともに「16〜18歳程度の年齢だった」と男性は供述しているようだ。警察では「非常に荒っぽい手口で、これまでに類似の事件が確認されないケースだ」とコメントしている。