ブレイクの兆し!!……理念と技術から生まれた『トライク』とは何だ?

自動車 ニューモデル 新型車
ブレイクの兆し!!……理念と技術から生まれた『トライク』とは何だ?
ブレイクの兆し!!……理念と技術から生まれた『トライク』とは何だ? 全 3 枚 拡大写真
●ホンダの技術担当重役も絶句

いま、世界で唯一の乗り物が静かなブームを巻き起こしつつある。1997年に創業したアバンテクが開発した『trike』(トライク)である。一見したところ、トライクは前輪が2つついた自転車(三輪車)だが、従来の自転車とは似て非なる特性を持った、海外からも注目を集める画期的な乗り物だ。

生みの親であるアバンテク社は、工藤敏之社長が、定年退職した会社の同僚2人とともに4年前に設立した。その2人は本田技研工業のOBで、『N360』やCVCCエンジンの開発に当った実績を持つ、ホンダの創業者本田宗一郎氏に技術者魂を叩き込まれた筋金入りのエンジニアである。

彼らが目標としたのは、公害をもたらさない乗り物を作ること。クリーンさという点で燃料を使わない乗り物に優る移動手段はないだろう。だとすると自転車を思い浮かべるが、工藤社長に言わせると、「トライクは 従来の自転車とはまったく違う新しい乗り物」である。

独自に開発したパラレルリンクが、技術の結晶。前輪と後輪が同時に傾斜できるように、前輪の左右を平行したリンクで連結した構造である。本田技研の技術担当取締役もトライクを一目見て絶句したというから、その独自性は折り紙付きといえるだろう。

1/3●ホンダの技術担当重役も絶句
2/3●日本人の6割が市場
3/3●ところが……!
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《山口邦夫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
  2. 史上最高の暑さが襲ったニュル24時間耐久レース、トーヨータイヤ「PROXES Slicks」が貫いた不屈の走りPR
  3. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る