年々低価格化が進むカーオーディオがある一方、音を極めた“超”高級オーディオに対しても人気は根強い。その頂点と言われるのがアルパイン「F#1Status」だ。
発売以来、約2年が経とうとしているが、そのシステムの中心となるレシーバーにDVDオーディオが再生可能な『DVI-9990』が新たに追加された。
DVDオーディオのマルチチャンネルに対応したのはもちろん、2ch再生を可能にするD/Aコンバータを内蔵。注目なのはIEEE1394によって出力できるデジタル端子を備えたこと。
これまでカーオーディオではDVDオーディオのマルチチャンネルはアナログで出力されることが一般的だったが、本機ではより高いクォリティを発揮する外部ユニットを劣化なしに組み合わせることが可能としているのだ。
その一つ、マルチメディアマネージャー『PXI-H990』との組み合わせでは、ドルビー方式デジタルEXを使用して極めてクォリティの高いマルチチャンネル再生を可能にする。このシステムではさらにドルビープロロジックIIやDTSにも対応。2チャンネル再生のための外部D/Aコンバーター『DAI-C990』も用意された。
もちろんDVDビデオの再生も可能となっており、ここで採用する技術は北米市場で展開している2004年アキュラ『TL』にも採用され、本格的なDTS5.1chシステムとして導入されてもいるという。
「F#1Status」のAV化は本機によっていよいよ本格化するものと思われる。