日産自動車は21日、『ティアナ』など9車種に不具合があるとして国土交通省に2件のリコールを届け出た。
03年1月〜5月に生産した『ティアナ』、2万755台は、燃料タンクの燃料ポンプユニット取り付け周辺に製造時のバリが残っており、そのまま使用を続けるとパッキンに亀裂が発生し、満タン時に燃料漏れを起こすおそれ。
これまでに82件の不具合が見つかっており、全車両のバリを修正するとともに、新品のパッキンを取り付ける。
また、97年12月〜02年12月に生産した『AD』、『セレナ』、『プレサージュ』、『バサラ』、『エキスパート』、『サニー』、マツダ『ファミリア』、スバル『レオーネ』のディーゼルエンジン搭載車、5万5342台は、エンジンのタイミングチェーン用テンショナーの耐久性が不足している。
このため、チェーンと周辺部品が干渉して異音が発生、そのまま使用を続けるとテンションガイドが破損してチェーンが切れ、エンジンが停まって再始動できなくなる。または、カムシャフトの回転にムラが生じ、カムスプロケットボルトが破壊されてバキュームポンプチェーンが切れ、ブレーキの効きが悪くなる。
この件は01年8月にリコールを実施したが、改善措置が不十分で119件のトラブルが寄せられたため、再度対策を施す。