おれおれ詐欺の被害総額、43億円超!!

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警察庁は29日、昨年1年間に全国で発生したいわゆる「おれおれ詐欺」の被害件数が、認知ベースで6504件(うち既遂は4319件)となり、被害総額も概算で約43億1800円に達していたことがわかった。

報道で被害が報告されることによって、さらに巧妙な手口で騙し取る犯行も増加しており、警察では「過去の事件ではない」と注意を呼びかけている。

これは警察庁がまとめたもの。昨年1年間に発生した「おれおれ詐欺」は、警察に通報が寄せられた分だけで6504件に達し、このうち実際に現金を騙し取られた既遂は4319件となった。1回で数百万円が騙し取られるということもあり、被害総額は判明しているだけで43億1826万8642円と、非常に大きな額となっている。

「XXがあってお金が必要だ」と持ちかける理由のうち、もっとも多いのは交通事故関連で4035件。続いてサラ金などの借金取立て関連が1268件、妊娠中絶費用目的が367件、その他理由が834件となっている。

おれおれ詐欺自体は数年前から存在していたが、それまでは月あたり50件前後で推移した件数が昨年5月には437件を記録。被害が報じられることで便乗犯を呼び込んでしまったためか、9月には775件を記録。そして10月にはついに1320件に達し、以後は1000件以上の件数で推移している。

単純な手口で騙しにくくなったためか、最近のトレンドは劇場型。数人の出演者が交替で電話口に出ながら現金を求めるようになった。また、警察官を装った犯行も秋以降に急増。さらに最近は具体的な身体被害を加えると脅す脅迫型も増えてきた。

警察庁では「これほど事件発生が報じられているのに今も騙される人が多い。手口がそれだけ巧妙化しているのかもしれない」と分析している。

《石田真一》

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