ダイムラークライスラーが4日発表した2003年12月期の決算概要によると、純利益は前期比90.5%減の4億4800万ユーロ(約590億円)と10分の1に減少した。
新車の販売減やインセンティブ増加による収益悪化のほか、EADS(欧州航空宇宙防衛会社)の会計基準変更に伴う投資評価損が20億ユーロ発生したことによる。営業利益はクライスラー部門のリストラ費用計上などにより同17.0%減の56億8600ユーロだった。
また、売上高は同7.4%減の1364億3700万ユーロと、前年に比べて販売台数が5%減少したクライスラー部門の不振を反映して減収となった。