6日、グランドハイアット東京にて新型ボルボ『S40』&『V50』が発表された。モデルチェンジの象徴はエクステリアではなくインテリアにある。
ドアを開け、まず目に入ってくるのが「フリーフローティング・センタースタック」と呼ばれるコントロールパネル。一枚の板が流れ落ちる滝のような造形になっており、その厚さはわずか25mmと薄い。
デザインはヤコブセンなどの家具や建築にインスピレーションを得た、と報道発表会で車両解説を担当した越知氏は言う。スイッチ類はシンプルにまとめられ、センタースタックの美しさを引き立てるだけでなく、視認性、操作性にも優れている。
センタースタックの裏側(前方)には空間が生まれ、収納スペースとなり、見た目だけではなく機能も兼ね備えた造形だ。
インテリア全体では、やや高い位置に取り付けられたショルダーラインがダッシュボードへとつながり、乗員を包み込むような安心感を与える。同時に、センタースタックが宙に浮いた様な開放感を演出する。「それはまるで自宅のリビングにいるような寛ぎの空間を演出している」と越知氏は語る。
越知氏によれば、昨年10月の東京モーターショーに出展したS40のインテリアを他社のデザイナーが見て、「うちもやりたかった」とうらやましそうに言っていたそうだ。他社が認めるだけ独創的で革新的なのだ。
実際、ショールームなどでクルマを説明する際はインテリアから始めることが多く、ボルボとして注目してほしいのもインテリアとのこと。ボルボのほうにもそれだけの自信があるということだ。