【ボルボ『S40/V50』日本発表】薄型コンソールを実現した光ファイバー

自動車 ニューモデル 新型車
【ボルボ『S40/V50』日本発表】薄型コンソールを実現した光ファイバー
【ボルボ『S40/V50』日本発表】薄型コンソールを実現した光ファイバー 全 3 枚 拡大写真

ボルボ『S40/V50』のインテリアで最も目を引く部分といえば、それは北欧のスタッキングチェアを模した「フリーフローティング・センタースタック」と呼ばれるセンターコンソールだろう。

コンソールの厚みはわずか25mm。裏側には500mlサイズのペットボトルが軽く収まるほどの空間がある。ほんの少し斜めになっているが、滑り止め加工が施されたラバーが貼り付けてあり、ペットボトルは走行中でも保持できる。

フリーフローティング・センタースタックはどういう内部構造になっているのか一見してもわからず、見れば見るほど不思議な気分にさせられるが、ボルボ・カーズ・ジャパンの桜庭徹・マーケット企画部長は「実はこの部分、光ファイバーで制御しています」とタネ明かしをしてくれた。

これまでのセンターコンソールはメタル線を束ねたワイヤーハーネスで結ばれており、基本的には1機能1本となっていた。このため、設置したボタンの数だけ配線も必要で、ある程度の本数を集約したとしてもかなりの太さになってしまっていた。

S40/V50のフリーフローティング・センタースタックでは、ワイヤーハーネスを光ファイバーに置き換えている。光ファイバーはメタル線よりも線自体が細く、省スペースであること。また、伝達できる情報量がメタル線よりも飛躍的に拡大したことで、複数のボタンであっても配線を1本に統合できるようになった。

「ワイヤーハーネス部の省スペース化、そして多機能化が極薄のセンターコンソールを実現しています」と桜庭部長。こうしたハイテク素材の活用を生産量の多いエントリークラスモデルに積極採用することで、将来的な製造コストの低減も狙っているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る