タクシー強盗犯、放火して証拠隠滅を図る

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21日未明、青森県木造町で55歳のタクシー運転手が乗客を装って乗り込んだ男に刃物で刺されて重傷を負うという事件が起きた。

運転手が通報するために車外へ出た隙にタクシーの車内は放火され、全焼する被害を出した。警察では犯人が証拠隠滅を図ったものとみて調べを進めている。

青森県警・木造署によると、事件が起きたのは21日の午前0時30分ごろだという。事件から1時間ほど前の20日の午後11時ごろ、木造町内にあるタクシー会社に対し、同町内の病院から配車の依頼があった。55歳の男性が運転するタクシーがこれに応じ、50-70歳とみられる初老の男性1人を乗せ、木造町朝日付近まで走行した。

料金精算の際、男は「所持金が少し足らない」と言い、運転手と口論になった。男は持っていたナイフをちらつかせたが、運転手が「運賃の値引きには応じない」と伝えると、突然切りつけてきたという。

運転手の男性は顔や胸などを数回刺された後に車外へ脱出。近くの公衆電話から警察に通報しようとした。ところが110番にはつながらず、近くの民家に改めて通報を要請。駆けつけた警察官に保護された。

警察では強盗致傷事件として捜査を開始したが、運転手が逃げ込んだ民家の住民から警官が事情聴取している間に今度は止めてあったタクシーから出火。10分ほどで車内が全焼した。

運転手が「犯人の男は走って逃げた」と供述したため、タクシー車両についての検証は後回しにされていたが、一度現場に戻った犯人が火を着けたらしい。

犯人が現場付近を最終の目的地としていたことや、他の聴取を行っていたとはいえ、現場に到着した警官がタクシー車両から目を離したのはわずかな時間であったため、警察では容疑者が現場近くに住んでいる可能性や、警官到着時点でどこかに隠れていた可能性も高いとみて、警察犬などを使い、逃走経路の特定を急いでいる。

なお、運転手は命に別状がなく、売上金も運転手が着用していたジャケットに納められており、こちらの被害は無かったようだ。

《石田真一》

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