28日午後、長野県豊田村内の上信越自動車道で、対面通行区間を走っていた32歳女性の運転するワゴン車が対向車線側に逸脱、順走していた34歳男性の運転する別のワゴン車と正面衝突する事故が起きた。この事故で双方のクルマに乗っていた11人が死傷している。
長野県警・高速隊によると、事故が起きたのは28日の午後3時30分ごろ。豊田村豊津付近を通る上信越自動車道の対面通行区間で、32歳の女性が運転する8人乗りのワゴン車が対向車線側に逸脱、対向車線を順走していた34歳男性が運転する3人乗りのワゴン車と正面衝突した。
衝突直前には双方とも80−90km/h程度の速度が出ていたとみられ、衝突の瞬間、2台のクルマは大きく跳ね上がったという。
この事故で逸脱した側のクルマに乗っていた57歳の女性と4歳の女児が頭などを強く打って収容先の病院で死亡。順走していた側のクルマに乗っていた1歳の男児も胸を強打するなどして死亡した。また、双方のクルマの運転者を含む8人が重軽傷を負っている。
警察の調べでは女性が運転していたクルマが最初に道路左側の側壁に接触。その反動で対向車線側に逸脱してしまったらしい。運転していた女性は足に大けがを負っており、回復を待ってから詳しい事情を聞く方針だ。
現場は見通しが良い直線となっており、中央分離帯は無いが、上下線の間には高さ10cm程度のコンクリートブロックがセンターライン代わりに設置してある。