警視庁は3日、盗難したトラックでコンビニエンスストアの店内に突入し、設置されていたATM(現金自動預払機)を盗み出そうとしたとして、41歳の男ら3人を窃盗未遂容疑で逮捕した。
警視庁・府中署の調べによると、問題の事件は今年1月16日の未明に発生している。同日の午前1時40分ごろ、府中市南町2丁目付近にあるコンビニエンスストア店頭にトラックが突っ込み、店内に置いてあった現金1000万円入りATMを盗もうとしているグループがいることに近くの住民が気づいた。
住民はデジタルカメラの動画モードでこれを撮影するとともに、大声で「ドロボー」と叫んだ。騒ぎを聞きつけた住民やコンビニの経営者などが現場に集結。この間、男たちはATM本体にワイヤーを巻きつけ、トラックの荷台に載せようとしていたが、人が集りだしたことでそれを断念。近くに止めていた別の乗用車で逃走した。
事件当時、このコンビニは営業を終了しており、店内には誰もいなかったが、犯行に使用したトラックや目撃証言などが決め手となり、41歳の男ら3人の存在が浮上。同日までに窃盗未遂容疑で逮捕した。
調べに対して主犯格の男は容疑を否認しているものの、犯行現場に立ち会った他の2人は「現金目的でやった」と供述している。
同様の事件は富山県内でも発生しているが、他には確認されていないことから、警察ではこの事件など、余罪についても追及していく方針だ。