三菱ふそうトラック・バスの堀道夫会長は21日、都内のホテルでビルフリート・ポート社長とともに会見し、2004年3月期の業績について「昨年11月時点での見通しを何とかクリアできる見込み」と述べた。
同社の連結業績予想は、排ガス規制特需による販売好調で売上高は8500億円、営業利益は300億円としていた。堀会長は「リコール対策費用はできるだけ前期決算に織り込むようにした」と説明、それでも業績への大幅な影響は回避できるとの見通しを示した。
ただ、2005年3月期については販売への影響などから「現時点では何とも言えない」と述べた。ポート社長は「市場の反応などを注意深く見ていきたい」と、イメージダウンによる影響を注視し、対応策を練る考えを示した。