「GM」「フォード」「クライスラー」を指して「ビッグ3」と呼ぶ時代は終わった、という論調がアメリカのメディアに見られる。
すでにクライスラーはダイムラー傘下でアメリカ企業ではなく、その販売実績もトヨタに抜かれている。これからは、「トヨタ」「ホンダ」「日産」を加えた「ビッグ6」という呼び方がふさわしい、というものだ。
実際、現在のアメリカ市場でビッグ3が占めているのは全体の60%程度のシェアに留まり、日本のビッグ3が残りの27−28%を占める。その他のヨーロッパや韓国のメーカーに残されているのは、12−13%のシェアに過ぎない。
「ビッグ6」を提唱しているワーズ・オートモティブ・レポートによると、「今後アメリカ国内で近い将来に製品の拡大、販売増が確実に見込めるのはヒュンダイ-キアのみ」ということで、ビッグ6間の競争が激化するにつれ、欧州メーカーがシェアを伸ばす可能性は低くなりつつある、という。