【D視点】トヨタ『クラウン』…主役交替を意識したか?

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【D視点】トヨタ『クラウン』…主役交替を意識したか?
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★クラウンが“小セルシオ”になった

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レクサスが発売されて間のない頃、ロサンゼルス空港で屋外の強烈な明るさから空港屋内の薄暗い駐車場に入ったとたん、レクサス『LS400』をメルセデスベンツの『Sクラス』と見誤ったのには、自分でも驚いた。

その印象が強いせいか、新型クラウンもそんな感じで見てしまう。日本では価格的に『Cクラス』が競合するが、サイズ的には『Eクラス』と同等となるので、Eクラスとデザインを比較してみよう。そうすると新型クラウンのデザインも理解しやすい。

ロングホイールベース、ショートデッキのウエッジシェイプのフォルムにショートオーバーハングでしかもスラントしたノーズ、ルーフラインと滑らかに繋がった傾斜のきついA、Cピラーなど、新型クラウンはEクラスとの類似性がある。またヘッドランプはSクラスに似て、リアコンビランプのレンズパターンは先代Eクラスの特徴を備えている。

フロントフェンダー上部の鋭いアーチ状のキャラクターラインとヘットランプ上部のコブみたいな盛り上がりはメルセデスベンツにはなく、クラウンのオリジナルで全体の力強さに貢献している。Eクラスのシルエットにメルセデスベンツ各クラスの個別部品の特徴をモザイク的にちりばめ、オリジナルの味付けで仕上げたクルマと言っては、言い過ぎであろうか?

確かに、今や世を挙げてグローバル化の時代。旧態然としたクルマがグローバルカーに変身したように見えるのは喜ぶべきかもしれない。巷では、今度のクラウンを「小セルシオ」と呼んでいる人がいる。80年代後半、メルセデスベンツの『190E』が日本で話題になったとき「小ベンツ」などと言われていたのを思い出す。

これには高級イメージのメルセデスベンツが小さなサイズの車を出したことへの失望感があったようだ。『Aクラス』に加えて『スマート』まで取り揃えた現在、メルセデスベンツの企業理念も理解されてきたためか、この言葉も死語となりつつある。「小セルシオ」が、トヨタのイメージを良くする方向に貢献することを祈りたい。

1/3★新型クラウン、モデルチェンジの裏読み
2/3★クラウンが“小セルシオ”になった
3/3★ゼロ・クラウンはゼロ・デザインか

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《松井孝晏》

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