【新聞ウォッチ】三菱ふそう・宇佐美前会長ら、きょうにも逮捕か

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年GWスペシャル版

前半は晴天に恵まれたものの、後半は各地で突風が吹き荒れた今年のゴールデンウイーク(GW)。テロへの警戒で空港やターミナル駅などでは制服警官の姿が目立ちピリピリとした異様な雰囲気も漂っていた。羽田空港では男がクルマでフェンスを突破して、滑走路に乱入する事件が起こったが、それ以外は大きな混乱も無かった。

GW中の各紙は28日に判明した福田官房長官らの政治家の年金未納問題や、1日には25カ国体制となったEU大連合、アメリカ軍によるイラク人虐待、さらに、中医協を巡る汚職事件などの話題を大きく取り上げていた。こうした中でGW中も連日のように紙面を賑わせていたのが三菱自動車再建問題および三菱ふそう・トラック脱輪事故関連の記事だった。

30日には三菱自動車の臨時株主総会が開かれたことも拍車がかかった。その日の日経朝刊では「三菱自動車再建、トヨタグループに協力要請へ」と1面トップで掲載。しかし、新会長兼社長に就任した三菱重工業出身の岡崎洋一郎氏は記者会見で「将来、新たな提携先を模索することも選択肢の一つ」としながらも、「今は何も決まっていない」と具体的な提携先などは明らかにしなかった。

記者会見の場にはGW中にもかかわらず、内外の報道関係者が100名以上詰めて質問攻めとなったが、今後の再建策などに対しては「勉強不足。これ以上は勘弁してください」の一点張り。

しかも、その記者会見はわずか45分間で終了。質問したい記者が多くいたにもかかわらず「予定の時間なので」と、質疑を途中で打ち切ったため、記者からはブーイングも。翌1日の各紙は「三菱自動車再建 具体策示せず」(読売)、「戦略・資金難問抱え、岡崎社長就任」(朝日)など厳しい内容の記事が目立った。

一方、三菱自動車の大型車のハブ破損による脱輪事故関連も大詰めを迎えている。29日の読売は「元役員ら7人立件へ、来週にも本格追及」というタイトルで1面準トップで取り上げたのに続き、30日には日経などが同様の記事を掲載。4日には朝日が「整備不良と23回報告、国交省、19回は虚偽、運送業者、一転リコールに憤り」などと報じた。

さらに、5日には「三菱ふそう前会長ら7人、あすにも強制捜査」(読売)とし、産経などは「宇佐美前会長あすにも逮捕」とズバリ報じていた。また、毎日は「ハブ交換、安全より費用、摩耗基準、甘く設定」と、経営体質を露呈する内容の記事を社会面で取りあげていた。

きょう6日付一般紙の朝刊は休刊日だが、夕刊にも「宇佐美前会長、花輪元常務ら××」と報じられることになる。三菱関係者にとっては憂うつなGW明けである。

《福田俊之》

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