日産ディーゼル工業が19日発表した2005年3月期の業績予想によると、普通トラックの排ガス規制特需が一服するため売上高は1割程度する。しかし、前期での大幅な財務リストラにより、純利益は175億円と前期の403億円の赤字から大きく改善する。純利益の黒字転換は3期ぶり。
今期は、国内普通トラック市場を前期より25%程度少ない8万7000台と想定。日産自動車向けを含む国内販売は22%減の18万2000台を計画している。輸出は中国やタイ向けなどが増加、11%増の18万1000台としている。この結果、売上高は11,3%減の4020億円となる見込み。
販売の減少によって営業利益は22%減の220億円を予想。販売では「利益重視の方針」(大草猛生専務)で臨み、売上高営業利益率は5,5%を確保する。