【D視点】新型VWゴルフ…スローライフのラグジュアリー

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】新型VWゴルフ…スローライフのラグジュアリー
【D視点】新型VWゴルフ…スローライフのラグジュアリー 全 18 枚 拡大写真

★高級クラブのママより、チョコレート屋の主人

これまでのラグジュアリーカーメーカーには、レースの実績など輝かしい歴史や独自の技術に裏付けられた、個性的でクオリティの高いデザインが不可欠と考えられていた。

『トゥアレグ』、『フェートン』を発表したフォルクスワーゲンはラグジュアリーカーメーカーへの進出を鮮明にした。国民車を社名に冠するフォルクスワーゲンの企業イメージのなかでの試みはなかなか大変な仕事で、挑戦という言葉が特別に似合う。

先にフォルクスワーゲングループが傘下におさめたランボルギーニから『ムルシエラーゴ』が発表されたが、アウディがちらついてしまい、こちらしてはブランドに今ひとつ力が入らない。

もっとも、ラグジュアリーブランドを買収して商売をする方法はアパレルメーカーでは常套手段であり、多数のビックなブラントを持つルイヴィトン・モエ・へネーシーグループなどが有名。自動車メーカーはこれらの先輩から学んでいるのであろうか?

ところで欧州には職人育成のマイスター制度がある。ノルマンディの田舎の避暑地に行った折、それを証明する看板の架かった小さなチョコレート屋を見つけた。当然といえば当然かもしれないが、チョコレートが一杯詰まったお店の中で、自信に満ちた店主がにこやかに対応してくれた。新型ゴルフの試乗中、ふとそんな光景が浮かんできた。

良く出来た製品は、腕の良い誠実な職人がいて始めて可能となる。昔は日本でもこのような職人が作った製品を安心して使っていたことを思い出す。もしかするとフォルクスワーゲンはこのようなプレミアムを目指しているのではないか。最近のスローライフに相応しいプレミアムは好感が持てる。

高級クラブのママのように、心臓をつかまれるような妖しげな魅力のラグジュアリーカーも時には良い。しかしフォルクスワーゲンはこれまでとは違った、時代にふさわしいラグジュアリーを見せてくれることを期待したい。

1/3★イタリア娘がドイツの主婦に変身
2/3★フォルクスワーゲンは天才がお好き!
3/3★高級クラブのママより、チョコレート屋の主人

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る