【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】次世代ベーシックカーの世界基準

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】次世代ベーシックカーの世界基準
【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】次世代ベーシックカーの世界基準 全 8 枚 拡大写真

7日、トヨタ『パッソ』(PASSO)、ダイハツ『ブーン』(BOON)の2モデルが発表された。両モデルはトヨタとダイハツが共同開発したベーシックカーで、メーカーのロゴ以外はエンジンやシャーシなどクルマ本体はもちろんのこと、ランプのデザイン、ボディカラー、インテリアまで、すべて同じモデルである。

パッソ/ブーンはトヨタとダイハツが本格的に共同開発した初めてのモデルだ。これまでもダイハツはトヨタのベーシックカー、『ヴィッツ』の1.0リットルエンジンを開発したり、トヨタ車の委託生産を行うなど、商品開発や生産でトヨタと強く結びついていた。パッソ/ブーンではトヨタとダイハツが初めて商品の企画段階から共同開発体制を取った。

開発に当たっては、「次世代ベーシックカーの世界基準になるクルマ」作りを目指した。開発実務は、軽自動車の開発でパワートレインのコンパクト化についてノウハウを蓄積していたダイハツが担当し、生産もダイハツの工場で行われる。

軽自動車のように、限られた寸法の中でクルマを作るには、高度な技術とノウハウが必要だ。パッソ/ブーンはポジティブな意味で「軽自動車の技術を用いて作られた普通車」なのだ。価格は94万5000円(消費税込み、税抜き:90万円)から。

販売目標台数はパッソが月7000台、ブーンが1500台。トヨタとダイハツ間の販売力の格差からこのような数字を出しているが、「少しでもその格差を埋めるよう、販売面で工夫したい」(ダイハツ関係者)とのこと。

6月12日にはトヨタカローラ店、ダイハツのディーラーにて店頭発表が行われるので、ベーシックカーの購入を考えているユーザーはぜひ出向いてみてはいかがだろうか。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  2. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  3. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
  4. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
  5. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る