トヨタ自動車は、1999年から本格的に進めてきた自社株式の購入について、発行済み株式数が金庫株を除いて30億株になるまで継続する方針だ。張富士夫社長が7日、東京で行った新車発表の会場で明らかにした。
トヨタは資本効率の向上と株主還元の両面を狙い、大量の自社株買いに取り組んでいる。買い入れた株は消却や同社に保管する金庫株としてきた。
しかし、なお「過剰資本」(張社長)との認識から、今後も発行済み株式が実質30億株に減少するまで継続する方針。
8日現在でトヨタの発行済み株式は約36億株で、このうちトヨタが保有する金庫株は約3億株となっている。金庫株は、今後もトヨタが直接市場に放出することはない。金庫株を除くと約33億株となっており、このうちさらに3億株程度を今後数年で買い上げる見通しだ。