夢中で刺した…タクシー強盗殺人の容疑者逮捕

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宮城県名取市内の農道で48歳のタクシー運転手が殺害され、現金が奪われた事件で宮城県警は6日、21歳の男を強盗殺人容疑で5日までに逮捕した。男は「カネを奪う目的で夢中で刺した」など、容疑を大筋で認めているという。

宮城県警・捜査1課によると、この事件は5月25日に発生している。同日の午後11時ごろ、名取市高舘川上付近の農道で、道路に男性が倒れているのを近くの住民が発見した。男性は胸や右脚など数カ所を刺されており、発見当時にはすでに失血が原因で死亡していた。

その後の調べで殺害された男性は、仙台市宮城野区内のタクシー会社に勤務する運転手であることが間もなく判明した。男性が乗務したタクシー車両は、殺害現場から北に1.5kmほど離れた名取市高舘吉田付近の県道でエンジンがかかったまま発見されている。

警察では強盗殺人事件として捜査を開始した。翌26日の未明に殺害現場から約4km
離れた仙台市太白区内のコンビニエンスストアに手をケガした男が現れた。かなり深い切り傷だったこともあり、店員は「救急車を呼びましょうか」と勧めたが、男はそれを拒否。そのまま立ち去った。

運転手が殺害された際、襲撃した側が包丁で負傷しているとの情報もあったことから、警察ではコンビニに立ち寄った男が支払いに使った紙幣に付着していた血痕を分析。その結果、この男が容疑者であることが確定的となった。

警察では犯人を21歳の男と断定。立ち寄り先を捜査していった結果、福島県いわき市内の友人宅に潜伏していることがわかり、5日に強盗殺人容疑で逮捕した。

取り調べに対し、男は「消費者金融に借金があり、返済や遊ぶカネ欲しさに夢中でやった。タクシーならどれでも良かった」などと供述。容疑を大筋で認めている。

警察では厳しく追及し、さらに調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

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