【ボッシュ ディーゼル・デイ2004】その2 技術革新ゆえに、ガソリンを凌ぐクリーン性能…河口まなぶ

エコカー 燃費
【ボッシュ ディーゼル・デイ2004】その2 技術革新ゆえに、ガソリンを凌ぐクリーン性能…河口まなぶ
【ボッシュ ディーゼル・デイ2004】その2 技術革新ゆえに、ガソリンを凌ぐクリーン性能…河口まなぶ 全 5 枚 拡大写真

経済産業省の江澤正名氏に引き続いて、ボッシュ オートモーティブ システムの伊藤悟氏によるディーゼル・エンジンの低公害への取り組みや、最新のディーゼル・デバイス、次世代技術の話を聞いていると、ますますわが国はディーゼル車に対して早急に検討を始める必要があると思える。

まず燃料噴射系では一躍、排出ガスのクリーン化技術を前へ進めたコモンレール・システムの進化がある。ピエゾ素子を使ったインジェクターでは1800バールもの噴射が行なえ、その結果もたらされる排ガス改善効果は15〜20%にも高まったという。そして次世代においては2200バールもの噴射を行なうものに取り組んでおり、パイロット噴射/マルチ噴射に関してもよりきめ細やかなものを実現しようとしているほどだ。

もちろん排ガスの後処理に関してもさらに進化したDPF(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター)を05年に量産予定としているほか、SCRと呼ばれる選択還元触媒用尿素噴射システムなどにも取り組んでいる。

伊藤氏もまた「日本における現状は厳しい」というが、それでも技術革新によって05年からわが国で施行される新長期規制(現時点において世界中でもっとも厳しい規制)にも対応していこうという思いがあるようだ。

これらの技術は日本国内で問題とされるPMやNOxに対しても、答えを出せるような可能性を強く持っている。それでいてCO2の排出量は少ないのだから……。最近のニュースで日本はCO2排出量の削減を海外で行なう方向を決めたが、その前に日本国内でディーゼル車を増やす取り組みを行なうべきでは? と思う。(つづく)

《河口まなぶ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る