キャパシタ蓄電装置を開発・生産するパワーシステム(横浜市緑区)は、第3者割り当て増資を実施するとともに、新役員体制を発表した。新体制の下、ハイブリッド車や燃料電池車などへのキャパシタの普及に取り組む。
第3者割り当て増資は、オムロンが12億4500万円、三井物産が11億4450万円を引き受けた。割り当て金額の半分を資本金に組み入れる。資本金は12億7000万円。出資比率は、オムロンが49.7%、三井物産が45.7%となる。
取締役会長には岡村研究所代表取締役の岡村廸夫氏、代表取締役社長には前オムロン飯田社長の寺尾一郎氏が就任した。また、副社長には前パワーシステム社長の山岸政章氏と前三井物産北京事務所電機・プラント部長の東真哉氏の2人が就いた。
パワーシステムは高性能電気二重層キャパシタ蓄電システム「ECaSS(エナジーキャパシターシステム、呼称イーキャス)を開発・製造・販売している。新体制で同装置の本格普及に取り組み、2007年に100億円の売り上げを目指す。