奈良県警は17日、酒に酔った状態で警察署にクルマで乗りつけ、敷地内で立小便をしていた47歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。男は立って歩けないほどの状態だったという。
奈良県警・橿原署によると、17日の午前2時20分ごろ、同署の一般来客用の駐車場に1台の軽自動車が進入してきたことを当直中の警察官が確認した。クルマから誰かが降りたこともドアの開閉音で確認できたが、誰も署内に入ってこないことを不審に思い、玄関に出たところ、敷地内で立小便をしている男を発見した。
警察官は男に対して「何をやっているんだ」と注意。男がフラフラとした足取りでクルマに戻ろうとしたので、「あれに乗ってきたのか?」と質問したところ、男がこれを認めたため、アルコール検知を実施した。
この結果、呼気1リットルあたり0.5ミリグラム近いアルコールを検出。真っ直ぐ立っていられない状態であることから道交法違反(酒酔い運転)で摘発した。警察官は署内で事情聴取しようとしたが、男はその場で眠ってしまったためにこれを断念。署内に留置している。
本来なら立小便は軽犯罪法違反にもなるが、警察では「不特定多数の面前で行ったものではなく、適用するつもりはない」とコメントしている。