追われたバイクも追っていたパトカーもクラッシュ

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22日午後、鳥取県倉吉市内の国道で、パトカーに追跡されていた原付バイクが対向車線を逆走、順走していた乗用車と正面衝突する事故が起きた。バイクを追跡していたパトカーも対向車線側に入っており、同じクルマと接触事故を起こしている。

この事故でバイクに乗っていた17歳の少年が意識不明の重体。乗用車側の1人が軽傷を負っている。

鳥取県警・倉吉署によると、事故が起きたのは22日の午後6時35分ごろ。倉吉市円谷町付近の国道179号線をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが、ヘルメット未着用で蛇行運転を繰り返す原付バイクを発見した。

パトカーの警察官はバイクを運転していた若い男に停止するように呼びかけたが、男はこれを無視し、スピードを上げて逃走。パトカーは赤色灯とサイレンを使用して追跡を開始した。

バイクは途中の交差点から対向車線側に入ってさらに逃げ続けようとしたが、約120m走ったところで順走していた24歳の男性が運転する乗用車と正面衝突。乗用車は衝突を回避しようと急ハンドルを切ったが、バイクを追いかけて対向車線に入っていたパトカーとも接触している。

この事故でバイクを運転していた17歳の少年が頭などを強打し、意識不明の重体。乗用車の助手席に乗っていた22歳の男性が首などに軽傷を負った。乗用車を運転していた男性と、パトカーの警察官2人にケガは無かった。

現場は片側2車線の道路で、中央分離帯で上下線が分けられた構造になっている。通常、パトカーは対向車線に進入しないが、警察では「追跡行為に問題があったかどうかについては、パトカーに乗っていた警察官の事情聴取を行うなど、捜査の進展を待ってから判断したい」としている。

《石田真一》

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