住友ゴム工業は29日、BMWに供給しているランフラットタイヤのBMW車への装着率が、ダンロップおよびグッドイヤーの両ブランド合計で、今年70%を超える見通しだと発表した。
同社の欧州合弁会社であるグッドイヤーダンロップタイヤズヨーロッパB.V.製ダンロップおよびグッドイヤーのランフラットタイヤは、2001年からBMWグループの『MINI』シリーズ、03年からBMW『5シリーズ』に標準装着されている。04年にはダンロップタイヤの装着率が40%超となり、グッドイヤーを合わせた合計で装着率が70%を超える。
さらに、BMWを含む欧州自動車メーカーへのランフラットタイヤの納入数量は、今年は前年比倍増の130万本に達するという。
ランフラットタイヤは、タイヤのサイドウォールを強化することにより、パンクなどによりタイヤ空気圧がゼロになっても、一定のスピード内で一定距離を走行できる。緊急用タイヤの搭載が不要になるため、自動車の設計の自由度が増すほか、車両重量低減につながるメリットがある。
同社のランフラットタイヤは、トヨタ自動車の『ソアラ』や、北米向けの『シエナ』にも搭載されている。