船橋市(千葉県)は1日、同市の男性職員が、路上駐車したマイカーの中で昼寝をするなど、服務規定で定められた時間より長い休憩を取っていたとして、6月30日付けで減給10分の1を6カ月という懲戒処分を科したことを明らかにした。
同市によると、無断でマイカー通勤を行い、休憩場所としていたのは建設局道路部で主査を務める55歳の男性職員。
この職員は電車で通勤するという届けを出していたにも関わらず、実際にはマイカーで通勤していた。さらには昼休み前には職場を抜け出し、路上駐車したマイカーに退避。食事をした後はクルマの中で昼寝をするのが日課だったという。服務規程では昼休みは1時間となっているが、午後2時ごろまで寝ていることも多かったとみられる。
この職員が路上駐車を繰り返していた場所の近くに住む住民が所用のために市役所を訪れた際、同じ職員が市役所内で働いているのを発見。市に対して「毎日のように路上駐車したクルマの中で寝ている職員がいる」と通報したことから事態が発覚した。
職員は調べに対して「1人になりたかったし、クルマの中は最適だった」と供述。終業後に素早く帰るため、庁舎に戻る際には来庁者用の駐車場にクルマを置いていたことも明らかになった。
市では「市民に対する市職員の信用を失墜させ、職務に専念する義務を失っている」として、この職員に対して減給処分(10分の1、6カ月)を実施。さらには「市民の皆様には大変なご迷惑を掛けた。今後は職員に服務規程を徹底させる方針だ」とコメントしている。