検問を突破、理由は無免許だけ?

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福島県警は4日、西郷村内の国道4号線に設置された交通検問所を乗用車で突破、これを阻止しようとした白バイ隊員に重傷を負わせたとして、21歳の男を公務執行妨害容疑で逮捕した。

今後は殺人未遂や道路交通法違反容疑での調べも進める方針だ。

福島県警・白河署によると、問題の事件が起きたのは今月1日。同日の午後3時20分ごろ、西郷村小田倉付近の国道4号線に設置された常設の検問所である「白河検問所」で、検問でのチェックを受けるために停車したクルマの列から1台の乗用車が抜け出し、そのままスピードを上げて強引に検問を突破した。

待機していた白バイ2台がすぐに乗用車の追跡を開始。およそ7kmに渡って追跡したが、スピードを上げても振り切れないと判断したドライバーは急ブレーキを掛け、回避が遅れた白バイ1台は転倒した。

別の1台は転倒を免れ、さらに追跡したが、今度は急停車の後に猛スピードでバックして白バイに体当たりし、バイクの破壊も試みている。これによって41歳の隊員が転倒した際に路上に投げ出され、鎖骨を折る重傷を負っている。

警察では公務執行妨害事件として捜査を開始。白バイ隊員が目撃したナンバープレートの情報を基に、Nシステムなどを活用して逃走ルートの解明に当たった。その結果、4日までに21歳の男が事件に関与した疑いが濃くなり、同日午前までに公務執行妨害容疑で緊急逮捕した。

白河検問は福島県警が関東地方からの犯罪者流入防止を目的に、先月から本格運用を開始した常設の検問所で、地元では「現代の白河関」とも称している。突破事件の起きた日も20人を超える警察官が検問を行っていた。

警察の取り調べに対し、男は「無免許なので逃げた」と供述しているが、警察では他にも余罪のある可能性が高いとして男を厳しく追及するとともに、白バイ隊員に対する妨害活動も執拗かつ悪質だったことから、殺人未遂容疑の適用も視野に入れた捜査も行うとしている。

《石田真一》

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