5月25日に三菱の軽自動車『eKワゴン』シリーズに新たに追加された、『eKアクティブ』。『eKワゴン』をベースにSUV風のエクステリアパーツを装着し、14インチの大径タイヤを採用することで、SUV感覚の軽自動車を作り上げている。
『eKアクティブ』の登場により、eKシリーズはベースの『eKワゴン』、ターボモデルの『eKスポーツ』、モダンなスタイリングの『eKクラッシィ』と4種類ものラインナップを揃えることになる。では、さらに『eKアクティブ』を追加する目的はどこにあるのだろうか。
eKシリーズのプロジェクトマネージャーである、三菱自動車工業 森井巌氏は「軽自動車の市場はつねに新しモノが要求され、各メーカーともにマイナーチェンジを繰り返し、多くの特別仕様車を発売していますが、eKシリーズは毎年派生車種を発売することで、違ったカタチでつねに新鮮なイメージ作りができていると思います」とコメント。
「三菱というとパリダカに出場しているパジェロに代表する、頑丈なSUVのイメージが強く定着しています。今回は、そのDNAを誰でも気軽に乗ることができる軽自動車にフィードバックしました。さらに『eKアクティブ』では、『eKスポーツ』で培ったターボエンジンの走りや、『eKクラッシィ』で磨かれた上質感といった、eKシリーズのイイところが凝縮されたクルマになっています」と語った。
事実、『eKアクティブ』に触れてみると、エクステリアに関しては『eKワゴン』とはまったく違った印象になり、インテリアも『eKクラッシィ』譲りの質感の高いものに仕上げられている。走らせてみた感覚も『eKスポーツ』と同じターボエンジン搭載車は、低回転からトルクが出て扱いやすく、絶対的なパワー感はないものの、後席に人を乗せた状態でもスムーズな走りが可能だ。
確かに『eKアクティブ』は森井氏の説明する「イイとこ取り」という表現にふさわしい仕上がりになっている。