トヨタ自動車の張富士夫社長は20日の定例会見で、トヨタのリーダーとして留意している点を問われ「リスクへの対応」を挙げた。好業績をあげながら世界的な事業拡大が進んでいるだけに、法令違反などの落とし穴にはまらないよう対処していく考えだ。
張社長は、トヨタの現状を「(従業員)みんなが前へ進むことばかり見ている」と受け止めており、それだけに「私は耳をそばだて、眼を大きく開いてリスクに対応していきたい」と述べた。
一方、今後徐々に話題にのぼることになる「後継者」について、望ましい人材は「常に会社全体のことを考える人」と指摘。「私心を捨て、無私の精神で仕事ができなければならない」と条件を示した。