三菱自動車工業の多賀谷秀保社長は4日の記者会見で、国内販売の再建に向けた商品強化策の第1弾として『コルト』の派生車種『コルトプラス』を10月上旬に投入することを明らかにした。
コルトプラスは、6月に再建計画の追加策を発表した際、岡崎洋一郎会長が9月にも発売する意向を示していたが、タイミングをやや遅らせることになった。
現状の国内販売が余りにも悪化していることを配慮したため。多賀谷社長は「9月までは低調に推移すると想定しており、当社を取り巻く状況を勘案した」と説明している。同社へのイメージが少しでも改善するのを待つということだが、販売の第一線では商品力不足の厳しい状況が続く。