路上駐車のクルマが死角を生み出す…7歳女児がクルマにはねられ死亡

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4日、長野県小海町内の国道で、横断歩道を渡っていた7歳の女児が乗用車にはねられ死亡する事故が起きた。

乗用車を運転していた60歳の男は、路上駐車されていたクルマを側方から追い越そうと対向車線側にはみ出した際に事故を起こした。警察ではこの男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。

長野県警・臼田署によると、事故が起きたのは4日の午前8時30分ごろ。小海町千代里付近の国道141号線で、近くに住む7歳の女児が横断歩道を渡っていたところ、センターラインを越えて対向車線側へ逸脱するように走ってきた乗用車にはねられた。

乗用車はほどんど減速せずに女児に衝突、女児はこの弾みで数メートル飛ばされたという。女児は病院に収容されたが、頭を強打しており、事故から約1時間30分後に死亡している。

警察では乗用車を運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。女児が死亡して以後は容疑を同過失致死に変更し、調べを進めている。

現場は片側1車線の見通しの良い道路だが、信号機は設置されていなかった。また、当時は横断歩道の手前に路上駐車しているクルマがあり、男が走ってきた位置からはこのクルマで横断歩道の左半分が見えなくなっていた。女児は道路左側から横断を開始し、対向車線に差しかかったところではねられている。

取り調べに対し、男は「対向車線にクルマがいなかったことから、路上駐車されたクルマを側方から追い越そうと対向車線側に割りこんだ。このクルマが死角となり、直前まで女児が横断していることには気がつかなかった。申し訳ないことをした」と供述しているという。

警察では引き続き取り調べを進めるとともに、現場に路上駐車したクルマの運転者からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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