ホンダが「日本発」強化…なぜ、今なのか

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ホンダが「日本発」強化…なぜ、今なのか
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●「強い母」は回り道でも勝つ

グルーバル化が進んだホンダは、日米欧アジアの4極で生産する車両を、それぞれの市場で相互補完する「メード・バイ・グローバルホンダ」路線を拡充してきた。例えば、日本市場には北米から『エレメント』など、英国から『シビック・タイプR』、タイからは『フィット・アリア』といった具合に海外工場で生産した乗用車が投入されている。

そのうえで、いま一度日本回帰を図ろうとするのは、ホンダのアイデンティティつまり「ホンダらしさ」の再確認作業といえよう。「らしさ」を際立たせるには、ホンダの源流である日本の事業体が一層の活力をもたねばならないということだ。

福井社長は、就任後の1年で国内の販社や工場のほか、10カ国を超える海外事業所を精力的に回り、訪問先の「現地・現物・現実」を確認してきた。結果、日本からの技術発進力を一段と高めれば「海外事業はもっと伸ばせる」と、実感したという。

マザー機能の強化は、場合によっては海外事業所の自立を停滞させる可能性も孕んでいる。だが、福井社長はここでもう一度「強い母」を標榜することが、仮に回り道になっても確実にブランド力を高めることにつながると判断した。

●「現地化」徹底から、マザー機能強化に回帰?
●国際競争力向上に日本が中心的役割を
●「強い母」は回り道でも勝つ

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《池原照雄》

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