【新聞ウォッチ】三菱自動車「安全宣言」を“見切り発車”…株価に注意

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【新聞ウォッチ】三菱自動車「安全宣言」を“見切り発車”…株価に注意
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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年8月6日付

●7月新車販売、カローラ6カ月連続で首位に/三菱車、また30位内なし(読売・10面)

●いすゞ、社債1000億円発行(読売・10面)

●F1レース、トヨタドライバー交代(読売・21面)

●ガソリン車級新燃料電池車、スズキが実験へ(朝日・10面)

●原油高、転嫁じわじわ、板ガラスや国際線運賃、景気に足かせ(朝日・10面)

●トヨタの懐、下マネー戦略、リスク管理、金融利益拡大両刃の剣(朝日・11面)

●クラッチ欠陥車、異常な音・振動、三菱ふそうが実験(朝日・33面)

●トヨタ05年目標、ハイブリッド車世界で年30万台(毎日・10面)

●トレンドグッズ編:車に女性向け装備、「化粧台」が購入決め手、マツダ・ベリーサ(東京・8面)

●三菱自動車「安全宣言」へ、隠ぺい体質実体解明前に、月内にも広告解禁で販売攻勢(東京・8面)

●けいざいじん:日野自動車・近藤詔治社長、トヨタ流経営の定着目指す(日経・15面)

●ホンダがバイクリコール(日経・38面)

ひとくちコメント

経営再建中の三菱自動車が一連のリコール問題について8月末にも「安全宣言」を打ち出す方針という。三菱自の古川洽次副会長が記者会見で明らかにしたもので、現在自粛中の広告宣伝を解禁して販売攻勢をスタートさせたい意向。

きょうの東京、日経などが報じているが、「隠ぺい体質の実体解明を終えておらず、“見切り発車”との批判が出そう」(東京)、「国内販売の落ち込みは止まらず株価も急落、信頼回復にはほど遠い」(日経)などと論調は厳しい。

きのう発表の7月の新車販売ランキングでもベスト30位内に三菱車は見当たらず、焦りの色を一段と濃くしている。経営陣は見切り発車の批判はあっても一日も早く「安全宣言」を出して信頼回復を世間にアピールしたいという気持ちは理解できる。

ただ、三菱自の場合、ユーザーの見方はそう甘くはない。底なし状態の販売台数と50円台も予想される株価が上昇に転じてこそが真の「安全宣言」である。夏休み中も三菱自の株価の動きだけは要注意である。

《福田俊之》

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