【新聞ウォッチ】三菱自動車「安全宣言」見送り、延命も年内?

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【新聞ウォッチ】三菱自動車「安全宣言」見送り、延命も年内?
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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年8月27日付

●スズキとマツダ、リコール届け出(読売・37面)

●東京圏の高速、夜間半額、ETC車限定値下げ案、マイレージ制導入、一部秋から、首都高は対象外(朝日・1面)

●自動車5社、海外販売が好調、7月マツダ、輸出25%増(朝日・10面)

●世界ラリー選手権、精鋭上陸、来月3日スタート(毎日・1面)

●トヨタ一時金5万円、労使協約30周年で(毎日・8面)

●三菱自、ヤミ改修新たに224件、調査終了、安全宣言見送り(産経・1面)

●IMVプロジェクトに重点、トヨタ・豊田章男専務インタビュー(産経・9面)

●トヨタ、証券仲介参入、投信や債券、販売店で(日経・1面)。

●マツダ、物流2子会社を合併、輸送コスト30%減目指す(日経・11面)

●いすゞとデンソー、タイに「ものづくり学校」ライン改善、現地主導に(日経・13面)

●ふそう欠陥、前会長、無罪主張へ、来月1日に初公判(日経・42面)

ひとくちコメント

三菱自動車が過去にさかのぼったリコール(回収・無償修理)隠しに関する社内調査の最終報告を行った。アテネ五輪関係の報道で、このところ三菱関連の記事が陰をひそめていたが、きょうは産経が1面トップで報じているのをはじめ、各紙とも経済面、社会面などで大きく取り上げている。

当初、26日の終了報告は一連のリコール隠し騒動に区切りをつけ、低迷し続ける国内販売の回復をめざすための「安全宣言」を打ち出す思惑もあったが、新たに224件ものヤミ改修案件が発覚するなど、安全宣言は見送らざるを得なかったようだ。

会見の席上、古川洽次副会長は「年末までに9割の回収を目指すが、お客様に安全と感じていただけるまでは、まだ距離がある。今の段階では出せない」と語った。日経は「スリーダイヤ再生遠く」、朝日も「三菱自 なお遠い安心」、毎日も「安全宣言出せず、信頼回復道遠く」などと各紙の見出しも厳しい。

グループ企業への”押し付け販売”で台数を確保している状況では消費者からの信頼の回復は得られない。 すでに社員の間では「延命も年内が限界」という見方が飛び交っている。

《福田俊之》

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