新型『レジェンド』は、ドアとリヤフェンダー以外の外板はすべてアルミ製となる。このうちトランクリッドは、アルミを高温に熱して高圧の空気を吹き付けながら加工するブロー成形によって自由度の高いデザインとした。
トランクは中央部が盛り上がり、上部から見ると左右両端は大きくラウンドしたデザインになっており「鋼鈑ではプレス加工できない形状」(本田技術研究所首脳)という。アルミの採用によって量産化が可能になるデザインというわけだ。
このブロー成形では素材と金型を440度Cの高温にし、30気圧の空気を吹き付けて加工する。ホンダは『S2000』のアルミ製ルーフの加工で、高温ブロー成形技術を確立、今回のレジェンドに応用した。