6日登場の新型SLKは3.5リットルV6エンジン搭載、価格は600万円オーバー、決して「軽快」ではない。デザインはF1マシンをモチーフとした戦闘的なスタイリングとなった。
重厚なメルセデスベンツ各車の中にあって先代『SLK』は、2シーターオープンというジャンルに再び脚光を浴びせたマツダ『ロードスター』に共通する、軽快さと親しみやすさをもっていた。
ライバルとなるであろうBMW『Z4』、アウディ『TTクーペ/ロードスター』などは、そのブランドのデザインテイストを凝縮した、イメージリーダー的役割を担っている。新型SLKも新しいメルセデスベンツのデザインテイストを象徴したのだろう。
軽快なオープン2シーターを新型に期待していたら少々悲しいけど、ライバルとの関係をみるとこうならざるを得ない。ダイムラークライスラー・グループとしては「軽快なオープン2シーターはスマートブランドで」ということだ。
もしかしたら、どこのメーカーも「素のオープン2シーターはマツダで充分」、そこで勝負はしないで「トッピングと盛り付けで勝負」と考えているのかもしれない。