マツダのブースを見学していると、エンジンをかけてはいけないはずなのに、エンジンがかかる音が聞こえてくる。だが、よく耳を澄ますとそれは、『ボンゴバンコンセプト』の下にあるスピーカーから流れる効果音だった。
ボンゴバンコンセプトには、スマートキーを一歩進めた機能が盛り込まれた「E-SI」(イージー。Energy-Saving Idling Control)装置が組み込まれている。
これはAT仕様のボンゴバンで配達地に付いた際に、サイドブレーキを引き、シフトレバーをパーキングに入れただけでエンジンがストップ、そして配達が終わってクルマに戻った時にはブレーキを踏み込むことで、エンジンが再始動するというもの。
もちろん通常のスマートキーのようにクルマから離れると施錠、近づくことで開錠されるシステムも組み込まれている。
この機能のデモンストレーションのために、エンジンがかかったり、止まったりする効果音が流されていたのだ。このシステムの体験は、一般公開日にも行われるので、誰でも体験することができる。
屋外の展示場では、『タイタン』トラックに同様のシステムが組み込まれたものも用意されており、こちらは実際にエンジンがかかって体験することができる。
このシステムはまだ実験段階だが、市販要望の声によっては市販を計画しているとのこと。現在はガソリンエンジンだけだが、ディーゼルでの使用も視野に入れて開発を進めていくという。
東京モーターショーは一般公開3日から7日まで、千葉・幕張メッセにおいて開催中。